平成生まれが見る 新旧東京ラブストーリー
コロナウイルスの影響でステイホーム週間となった2020年のGW 。
Amazon Primeにてリメイクされた東京ラブストーリーを発見。
オリジナル版もじっくり見たことがないのでこれを機に見比べ鑑賞を実施。
服装や街並みに時代の変化と共に設定の違いを楽しめたので紹介していく。
旧:オリジナル版
1991年フジテレビ「月9」としてテレビドラマ化。全11話。
最終回の平均視聴率が32.3%を記録する大ヒット作品。
・主演の織田裕二は当時25歳 。
・月曜の夜は街からOLが消えるという都市伝説まで出ていた。
・キャッチコピー「東京では誰もがラブストーリーの主人公になる」
新:リメイク版
2020年インターネットテレビ配信サービス
「FOD」及び「Amazon Prime Video」にて配信。
毎週2話ずつ配信。
・オリジナル版が放映された29年前は主要キャストがまだ生まれていない。
・制作側は「東京五輪が開かれる2020年だからこそ世界の目が東京に集まる」
と再ドラマ化を決定したが、当のオリンピックは2021年に延期となっている。
・番組内のタイトルが「Tokyo Love Story」に英表記化
新旧の大きな違い
主なストーリーは変わらないが設定や順序が異なっている。
2話まで見た自身が感じた大きな違いは3つある。
①リカのキャラ設定
旧:スポーツ用品メーカーの事業部(在庫管理などの事務職)
新:広告代理店のクリエイティブ部(コンペの企画立案)
現代における女性の社会進出の影響からか、
リカの社内でのポジションが事務職から制作側になっている。
制作でもチーフの意見をひっくり返し、コンペに勝つキャリアウーマン。
ワクワク主導の人生観から不倫などの社会のタブーに触れている。
突拍子のないベクトルが変わっている。
②主題
旧:上京した幼馴染の三角関係
新:上京した年下男と東京人・年上キャリアウーマンとの恋愛模様
旧版は幼馴染3人のやりとりが多く、三角関係に重きがある印象を受ける。
一方、新版はリカ本人の色が強まっており、カンチとリカがメインとなっている。
カンチも内向的若手の設定でリカとのギャップを出していて、リカもウブなカンチにワクワクしている節がある。
第1話のタイトルにも表れている。
出会いと再会(旧)、東京の女(新)
③情報伝達手段の進化に伴う展開スピード
旧:公衆電話、ポケベル、家の固定電話
新:スマートフォン(LINE)
時代を最も感じられる部分。固定電話の子機のデカさにもビックリである。
展開も新版の方が早い。
オマージュや細かい違い
・カンチとリカの出会い
旧:空港でリカがウェルカムボードを持って出迎える
新:夜到着しリムジンバスで移動、道中でリカに電話するも応答なし。
翌日、その件を話しに会社でカンチが声をかける。
・カンチの経歴
旧:中途社員(上京のため転職)
新:愛媛支部からの異動
・幼馴染の再会
旧:7~8人の同窓会。三上とリカが偶然出会い二次会で4人になる。
新:三上がカンチを誘い、カンチが関口も呼びたいと提案。3人で会う。会社に忘れた財布を届けにリカが登場する。
・関口と初デート
旧:アイスホッケー
新:恋愛映画鑑賞
どちらもリカがチケットを渡し、
旧版ではアイスホッケーはリカも来ている。
・カンチの関口への告白
旧:デート終わり、公園にて
新:飲み会終わり、都バスにて
・リカのドリンクぶっかけ対象
旧:不倫を咎めるカンチ
新:パワハラ気味のチーフ
おわりに
時代のトレンドを映し出す日本のドラマ。
リメイクによる環境の違いはパラレルワールドのようである。
おうち時間の活用として東京ラブストーリー見比べ鑑賞を推奨したい。